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調整さんに似た無料ツールと、それでは足りなくなる日

10分で読める 岡田 沙織 / SailLab 編集部
調整さんに似た無料ツールと、それでは足りなくなる日

調整さんから卒業したい人向け、カレンダー自動連携と通知が標準装備された5つの移行先。

「調整さんの代わりになるサービスを探している」――そう検索する人は多いのですが、2026年に入ってから、その多くは新しいサービスを探す必要がなくなりました。無料・登録不要で○×を集めるだけなら、選択肢はむしろ増え、しかも普段使っているアプリの中に入ってきたからです。

本記事では、まず調整さんに近い無料ツールを実際の仕様で確認し、2026年にLINEが標準機能として取り込んだ日程調整を整理します。そのうえで、「投票」と「予約」は別の作業であるという切り分けを示し、本当に乗り換えが必要なのはどちらの人かを判断できるようにします。各サービスの仕様・料金は2026年8月時点の公式情報にもとづきます。

この記事の結論

無料・登録不要で候補日に○×を集めたいだけなら、伝助か、2026年3月にLINEへ追加された日程調整機能で足ります。新しいサービスを探す必要はありません。乗り換えを検討すべきなのは、○×を集めているのではなく、実際に「予約」を受けている人だけです。

日程調整ツール全般の選び方は、個人・小規模チーム向けリソース集にまとめています。

調整さんが強いのは「投票」であって「予約」ではない

調整さんは、候補日を並べて参加者に○×を入力してもらう日程調整サービスです。公式サイトでは月間利用者数500万人突破と案内されています(2023年3月時点、出典: 調整さん公式サイト)。ログインなしで使える点が、この規模まで広がった最大の理由です。

ここで押さえておきたいのは、調整さんが解いている問題の形です。調整さんは「まだ日時が決まっていない集まりについて、全員の都合を突き合わせる」ための道具です。幹事も参加者も対等で、誰か一人の予定表が基準になるわけではありません。飲み会、同窓会、PTA、勉強会といった用途で今も第一候補であり続けるのは、この形がぴったり合っているからです。

一方で、お客様がこちらの空き枠を見て申し込む場合、問題の形は逆になります。基準になる予定表はこちら側にしかなく、相手は選ぶだけです。これは投票ではなく予約であり、調整さんはこちらを解く設計にはなっていません。後半の判断はすべて、この線引きの上に乗ります。

調整さんに最も近い無料ツール:伝助

調整さんと同じ「候補日に印をつけて集計する」形で、最も近い無料サービスが伝助です。運営は清水規顯氏/株式会社インフォアロー、利用に料金は一切かからず、会員登録も個人情報の入力も不要と明記されています(2026年8月時点、出典: 伝助公式サイト)。

調整さんとの実質的な差は、細部にあります。伝助は○×だけでなく△(未定・可能かもしれない)を含めた3段階で集計でき、回答が更新されたときのメール通知や、イベントページのパスワード保護にも対応します。参加者が多い表でも見出し行が固定されるため、20人を超える出欠確認では伝助のほうが読みやすい場面があります。

正直に言えば、こうした用途で当社のような予約システムを使う理由はありません。全員が対等に候補日を持ち寄る集まりなら、伝助や調整さんのほうが速く、無料で、相手にアカウントを作らせずに済みます。道具は問題の形に合わせるべきで、投票の問題には投票の道具が正解です。

2026年、LINEが日程調整を標準機能にした

「調整さんの代わり」を探す必要が薄れた最大の理由がこれです。LINEヤフー株式会社は2026年2月26日にLINEカレンダーを発表し、LINE内の機能として2026年3月に提供を開始しました。さらに2026年7月には、Yahoo!カレンダーを改称する形で単体アプリの提供も始まっています(出典: LINEヤフー株式会社 ニュースリリース)。

日程調整の観点で重要なのは、次の3点です。グループでの共有カレンダー、参加者の参加/不参加の確認、そして開始1時間前・1日前の自動リマインド通知。トーク画面の日付をタップしてそのまま予定を作れるため、URLを発行して別サービスに誘導する手順自体が不要になります。

これが効くのは、日本の集まりの多くがそもそもLINEのグループで動いているからです。調整さんのURLを貼る目的は、結局「LINEの外に出て○×を集め、またLINEに戻ってくる」ことでした。その往復が要らなくなったなら、無料・登録不要の用途では新しいサービスを増やす理由がありません。相手が全員LINEを使っている前提が置ける集まりであれば、まずここを試すのが2026年の最短経路です。

用途別の早見表:投票型で足りる人・足りない人

ここまでを、自分がどちらの側にいるかで引けるようにまとめます。左の2列で完結するなら、この記事の残りは読まなくて構いません。

状況向いている道具理由
友人・保護者会など、全員が対等に候補日を出し合う調整さん/伝助登録不要で相手の負担が最小。△つきの集計なら伝助
参加者が全員LINEでつながっているLINEの日程調整・共有カレンダーアプリ内で完結し、リマインドまで自動(2026年3月〜)
社内の会議で、全員のカレンダーが同じ環境にあるOutlook/Googleカレンダーの標準機能空き時間が既に見えているので投票が不要
お客様がこちらの空き枠から選んで申し込む予約システム基準になる予定表がこちら側にしかない
有料のセッション・相談を受けている予約システム(決済つき)支払いのない予約は無断キャンセルを招きやすい
複数のメニューや担当者から選んでもらう予約システム投票型では「誰に・何を」を表現できない
少人数の打ち合わせで、候補日を出して○△×を集めたいSailLabの日程調整(無料)登録不要で5人まで。あとから同じリンクのまま予約側へ引き継げる

最後の行について補足します。SailLabにも登録不要で使える日程調整があります。候補日を期間で指定して○△×を集めるところは調整さんや伝助と同じで、違うのは決まったあとの引き継ぎです。無料の範囲は回答5人まで・1年間の保存で、それを超える場合や、メールで招待を送る・決まった日程をそのまま予約にする段階になったらアカウントに移します。移してもリンクは変わらず、集まった回答もそのまま残ります。LINE内で完結させたい場合は、この節の上にあるLINEの標準機能のほうが向いています。なお、調整さん側の作り方と、作ったあとに詰まりやすい点は調整さんの作り方は登録なしで済む。詰まるのはその次の4つで個別に扱っています。

下の3行に当てはまる場合だけ、以降を読む価値があります。やっているのは投票ではなく予約で、投票型の道具では構造的に足りないからです。

投票型が業務で行き詰まる5つの場面

調整さんや伝助を業務の予約受付に転用すると、次の5つで手が止まります。いずれも使い方の工夫では解けない、設計上の差です。

場面投票型で起きること予約システムでの扱い
カレンダー連携自分の空き時間を毎回手で入力し、確定後に手で転記する既存の予定を読んで、空いている枠だけを自動表示
確定後のリマインド前日確認を手作業で送るか、送らずに忘れられる前日・直前に自動送信
見た目全ユーザー共通のページ。ロゴもブランドカラーも置けないカバー画像とブランドカラーを自社の見た目に
メニューと担当者「○○さんに60分」を表現できない内容・時間・料金・担当者を選んで予約
支払い振込案内や決済リンクを別途送る予約と同時にカード決済、または後払い請求

特に効いてくるのが1行目と5行目です。調整の件数が週5件を超えると、空き時間の入力と転記だけで毎週30分単位の時間が消えます。また、支払いが済んでいない予約は「忘れていた」型の無断キャンセルを招きやすく、有料セッションでは直接の売上ロスになります。対策の全体像は無断キャンセルを防ぐ4つの仕組みで解説しています。

予約を受ける側になったときのツール選び

予約システムに移るときは、機能表を上から比べるより、次の4点だけを確認すると外しません。

  • カレンダー連携の方向: 予定を書き込むだけでなく、既存の予定を読んで空き枠から除外できるか
  • リマインドの自由度: 送信タイミングと回数を自分で決められるか
  • 決済の要否: 予約と同時に回収するのか、後から請求するのか
  • 手数料の構造: 月額とは別に、売上に対する手数料がかかるかどうか

4点目は見落とされがちです。決済つきの予約システムでは、月額料金とは別に売上に対する手数料がかかる場合があり、決済代行会社(Stripe等)の手数料はそれとは別に発生します。月額の安さだけで選ぶと、扱う金額が増えたときに逆転します。

以下では、この4つの観点をすべて満たすツールの一例として、SailLab を取り上げます。

SailLab(セイルラボ)

SailLabの管理画面でサービスメニューと料金を設定する様子(調整さんの代替となる予約システム)

SailLab は、予約ページの作成・カレンダー連携・自動リマインド・事前決済を1つにまとめた国産の予約システムです。投票型ではなく、こちらの空き枠を相手が選ぶ形の予約を前提に設計されています。

  • カレンダー双方向連携: Google・Outlookの既存予定を読み、空いている枠だけを予約ページに表示します
  • 自動リマインド: 前日・1時間前など、回数とタイミングを設定できます
  • サービスメニューと担当者指名: 内容・時間・料金の異なるメニューを1ページで提供し、指名にも対応します
  • 事前決済: Stripe連携で予約と同時にカード決済が完了します。請求書での後払いにも対応します
  • ブランディング: カバー画像とブランドカラーで予約ページを自社の見た目に整えられます

使い分けの例としては、新規のお客様向けには¥1,000の事前決済つきページを用意して無断キャンセルを抑え、既存のお客様向けには決済なしのページを分けて出す、という運用ができます。

プラン月額(税抜)主な機能
Free¥01対1予約、予約リンク1件、カレンダー連携、自動リマインド
Light月契約¥1,000/年契約¥800予約リンク無制限、ブランディング、定員つきイベント予約、チーム管理
Standard月契約¥1,500/年契約¥1,200サービスメニュー、担当者指名、Stripe決済、チーム予約(自動割当)
Professional月契約¥2,800/年契約¥2,240Standardの全機能+決済のプラットフォーム手数料0%

売上に対するプラットフォーム手数料は、Standardプランで3%、Professionalプランで0%です。いずれの場合もStripeの決済手数料が別途かかります(2026年8月時点。詳細は料金ページを参照)。まずはFreeプランで1ページ作り、決済が必要になった時点でStandardに上げる進め方が無理がありません。予約の受付から支払いまでを1つにまとめたい個人・小規模チームに向いたツールです。

そのほかの選択肢

決済を伴わない1対1の日程調整だけなら、調整さんと同じミクステンド株式会社が提供するTimeRexが、移行のハードルが最も低い選択肢です(TimeRexとSailLabの比較)。フォームやAI議事録まで1つで揃えたい場合はJicoo(Jicooとの比較)、複数社をまたぐ調整が多い場合はSpir(Spirとの比較)が候補になります。すでに全社でMicrosoft 365を契約しているなら、Microsoft Bookingsを追加コストなしで使えます。

コーチングやカウンセリングなど、有料セッションの予約に絞った選び方はコーチング向けの活用例でも整理しています。

まとめ:まず自分がどちらをしているかを確かめる

「調整さんの代わり」を探す前に、確かめることが1つあります。自分がしているのは候補日を突き合わせる投票なのか、空き枠から選んでもらう予約なのか。

投票なら、乗り換えは不要です。調整さんのままでよく、△つきで集計したいなら伝助、参加者が全員LINEにいるならLINEの日程調整機能で足ります。2026年3月以降、この選択肢は明確に良くなりました。

予約なら、投票型の道具では届きません。カレンダー連携・自動リマインド・決済のうち2つ以上を手作業で埋めている場合は、専用ツールに移す時期です。SailLabの無料アカウントなら数分で予約ページを1つ作れます(クレジットカード登録は不要です)。

岡田 沙織 / SailLab 編集部

SailLab 編集部で、ひとりで事業を営む方や小さなチームに向けて、予約と日程調整のしくみづくりについて書いています。

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予約受付を、SailLabで自動化する

カレンダー連携・自動リマインド・事前決済までを1つの予約ページに。無料プランは登録3分、クレジットカード登録は不要です。