個人向けJicooと法人運用に強いSailLab、自社の規模と運用体制から見極める選び方。
「JicooとSailLab、自社に合うのはどちらか」――どちらも国産の日程調整・予約ツールで、無料プランがあり、Stripe決済に対応します。表面のスペックが似ているぶん、比較記事を読んでも決め手が見つからない、という声の多い組み合わせです。
実際には、2つのツールは解いている課題がまったく違います。Jicooは「会議の前後」まで含めた業務全体を1つのプラットフォームに統合する多機能型、SailLabはメニュー選択・担当者指名・事前決済という「予約ビジネスの受付」に絞った特化型です。本記事では機能・料金の比較に加えて、費用の試算と、読者の状況別にどちらを選ぶべきかの判断基準まで整理します。情報はいずれも2026年8月時点の公式サイトにもとづきます。
目次
日程調整ツール全般の選び方は、個人・小規模チーム向けリソース集にまとめています。
Jicooとは|会議の前後まで統合する多機能型プラットフォーム
Jicoo(ジクー)は、日程調整を軸に、フォーム作成・決済・AIによる会議分析までを統合した国産のプラットフォームです。「日程を決める」だけでなく、予約前のヒアリング(フォーム)から会議後の議事録・要約(AI分析)までを1つのツールでカバーする構成が特徴です。
- Googleカレンダー・Microsoft 365・iCloudとのカレンダー連携
- 1対1・グループ・投票型など複数の調整タイプ、自動リマインド、Web会議URL自動発行
- 条件分岐に対応したフォーム作成と、回答内容にもとづく振り分け
- Stripe連携によるオンライン決済(Teamプラン以上)
- AIミーティング分析:録画・文字起こし・要約・タスク抽出(Teamプラン以上)
- SSO/SAML・IP制限などの管理機能(Teamプラン以上)、ISO/IEC 27001認証
機能の幅は国産ツールの中でも広く、「日程調整をきっかけに、会議まわりの業務全体を1つに寄せたい」チームに向けた設計です。
SailLabとは|予約ビジネスの受付に絞った特化型
一方のSailLabは、機能を広げる方向ではなく、「サービスを予約して支払ってもらう」という受付の一連の流れを深く作り込む方向のツールです。
SailLab(セイルラボ)

SailLab は、日程調整・予約受付・事前決済を1つにまとめた国産の予約システムです。コーチ・コンサルタント・士業・サロンなど、お客様がメニューと担当者を選んで予約する業態に向けて設計されています。コーチング業での使い方が典型例です。
- サービスメニュー: 30分体験¥1,000・60分セッション¥8,000のように、内容・時間・料金の異なるメニューを1つの予約ページで提供できます
- 担当者指名: お客様が担当者を選んで予約でき、指名料の設定にも対応します。「指名なし」を選べば空いている担当者に自動割り当てされます
- 事前決済と請求書払い: Stripe連携で予約と同時にカード決済が完了します。法人向けには請求書払いも選べます
- ブランディング: カバー画像とブランドカラーで、予約ページを自社サイトの延長のような見た目に整えられます
- 基本機能: Google・Outlookカレンダー連携、Zoom/Meet/TeamsのURL自動発行、事前アンケート、自動リマインドを備えます
| プラン | 月額 | 主な機能 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Free | ¥0 | 1対1予約、予約リンク1件、カレンダー連携、自動リマインド | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Light | 月契約¥1,000/年契約¥800(税抜) | 予約リンク無制限、ブランディング、定員つきイベント予約、チーム管理 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Standard | 月契約¥1,500/年契約¥1,200(税抜) | サービスメニュー、担当者指名、Stripe決済、チーム予約(自動割当)、分析 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Professional | 月契約¥2,800/年契約¥2,240(税抜) | 決済には、Stripeの標準決済手数料とSailLabの手数料がかかります。金額は料金ページに掲載しています。詳細は料金ページを参照)。予約の受付から決済・返金までを1つのツールで運用したい個人・小規模チームに向いています。
機能比較表両ツールの対応状況を一覧で整理します(2026年8月時点、各社公式サイトの公開情報にもとづく)。
料金プラン比較Jicooの料金(2026年8月時点)
SailLabの料金(2026年8月時点)
費用の試算|2つの典型ケースで比べるプラン表だけでは判断しづらいため、典型的な2つのケースで年間コストを試算します。数字はすべて年払いの月あたり単価で計算しています。 ケース1: 1人で有料セッションを受け付ける場合。決済まで使う最小構成は、JicooがTeam(月あたり¥960、年間¥11,520)、SailLabがStandard(月あたり¥1,200・税抜、年間¥14,400)です。月額はJicooが安く、差は年間¥2,880。一方SailLab側には、指名料つきの担当者指名、法人向け請求書払いなど、予約ビジネス向けの機能が含まれます。単発の有料相談だけならJicoo Pro、請求書払いや指名を含む継続的な予約運用ならSailLab Standardが釣り合う構成です。 ケース2: 3人のチームで使う場合。チーム機能を使う構成は、JicooがTeam(¥960×3人=月¥2,880)、SailLabがStandard(¥1,200×3人=月¥3,600・税抜)です。差は月¥720。この価格帯では金額よりも、AI議事録が要るか、メニュー+指名の予約ページが要るかという機能軸で選ぶほうが合理的です。なお、予約にお金と担当者選択が絡まないチームなら、SailLabはLight(¥800×3人=月¥2,400・税抜)で足ります。 それぞれの強みと弱みJicooの強み
Jicooの弱み
SailLabの強み
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