初めて来た人が椅子に座り、少し間をおいて「ここでは、何をしてもらえるんですか」と聞きます。インテーク面接は、この質問に答えるところから始まります。ある相談室の心理職は、こう聞かれたときに丁寧かつ簡潔に答えられるよう準備しておく必要があると書いています。[1]
この記事は、個人や少人数でカウンセリングルームを開いている、またはこれから開く人に向けたものです。インテーク面接の60分で何を聞き、何を説明し、料金と次回をどう決めるかを、料金を公開している民間の相談室13か所の数字と、臨床心理士の倫理綱領、公認心理師法の条文で確かめながら整理します。見立てや技法の中身には踏み込みません。扱うのは、面接の枠組みと運営です。
この記事の結論
インテーク面接は、主訴と経過を聴き、見立てを伝え、続けるかどうかと料金・頻度を一緒に決める初回の面接です。料金を公開している民間の相談室13か所を数えると、料金は無料から13,200円で中央値は1万円、時間は60分が最も多い形でした。最初の10分で契約内容と秘密を守れない場合を説明し、同意を得てから話を聴きます。
目次
インテーク面接で決めること
インテーク面接(受理面接)は、来談した人と最初に会う面接です。1時間ほどのやり取りの中で主訴を確かめ、基本的な情報を聴き、それをもとに見立てを立て、これからどうするのが本人にとってよいかを一緒に考えます。[1]話を聴く時間であると同時に、このあと続くかもしれない関係の条件を決める時間でもあります。
初回面接・アセスメントとの違い
「インテーク面接」と「初回面接」は、多くの相談室で同じ意味で使われています。料金表でも「初回面接(インテーク)」と並べて書くところが多く、今回読んだ中で2つを別の面接として分けていたのは、インテークの内容をもとに継続の担当者を決める、複数の心理職がいる相談室でした。[2]
アセスメントとの関係は、アセスメントが「見立てるための情報を集めて判断する作業」で、インテーク面接はその作業が最初に行われる「場」だと考えると整理しやすくなります。アセスメントはインテークで終わらず、継続面接の中でも続きます。インテークで決めるのは、当面の見立てと、それに合わせた進め方です。
来談した人が決めに来ること
カウンセラーの側から見ると「情報を集める面接」ですが、来談した人の側から見ると、インテークはこの人に続けて話してよいかを決める面接です。何を話せばよいのか、どれくらい通うのか、いくらかかるのか、話したことは誰かに伝わるのか。来談した人が持っている問いは、だいたいこのあたりに集まります。
そのため、インテークが終わったときに本人が次の4つを答えられる状態になっていることを、ひとつの目安にできます。
- ここで何をしてもらえるのか(相談の目的と進め方)
- どれくらいの頻度で、いつまで通うことになりそうか
- 1回いくらで、いつ、どう払うのか
- 話したことが外に出るのは、どんな場合か
引き受けるかどうかも、ここで決める
インテークは、相談室がその相談を引き受けるかどうかを決める面接でもあります。医療が先に必要な状態、相談室の専門と合わない内容、継続が本人のためにならないと判断される場合は、他の機関を紹介して終えることがあります。公開されている相談室の案内にも、インテークの結果として、継続が有効でないと思われる場合や、他のサービスを使ったほうがよい場合には紹介する、と明記しているところがあります。[2]
引き受けないという結論もありうる以上、料金と時間は、その結論も含めた面接の対価として決めておく必要があります。次は、その料金と時間です。
料金と時間:13の相談室の公開情報から
2026年10月10日に、Googleで「カウンセリングルーム インテーク面接 料金」を検索し、上位30件のうち、インテーク(初回)の料金を公開している民間の相談室13か所の料金ページを読みました。医療機関、大学附属の相談室、インテークと通常の面接の区別が読み取れない相談室は除いています。[2]数としては小さく、全国の相場を示すものではありません。料金を決めるときの手がかりとして読んでください。
料金の幅と中央値
13か所のインテーク料金は、無料から13,200円まで、中央値は10,000円でした。
| インテークの料金 | 相談室の数 |
|---|---|
| 無料〜3,000円 | 3 |
| 5,000〜7,700円 | 3 |
| 10,000〜11,000円 | 5 |
| 12,000円以上 | 2 |
税込と税別の表記が混ざっているため、数百円の差は誤差の範囲です。1万円前後に5か所が集まっていて、ここが公開料金の中心だといえます。一方で、無料や2,000円、3,000円の相談室もあります。インテークを低い料金にしている相談室では、継続面接のほうを高く設定している例が見られました。
時間は60分が多い
時間を書いている12か所のうち、7か所が60分でした。90分以上が2か所、残りの3か所は45〜75分です。90分以上の2か所は、時間をかけて経過を聴く方針を書いている相談室と、45分の面接を2回に分けて行う相談室でした。[2]
45分の面接のあとに約30分の「契約事項の説明」を別に設けている相談室もありました。[2]話を聴く時間と、料金や取り決めを説明する時間を分けて考えているわけです。60分の中に説明を収めるなら、説明に何分使うかを先に決めておくと、話を聴く時間が足りなくなる失敗を防げます。
インテークを高くするか、低くするか
インテークと継続面接の両方の料金を書いている8か所を比べると、インテークのほうが高いのが3か所、安いのが4か所、同じが1か所でした。相談室によって考え方がはっきり分かれています。
| 形 | 例(公開料金) | 考え方 |
|---|---|---|
| インテークを高く | 初回10,000円(90〜120分)/継続7,000円(50分) | 時間が長く、見立てと説明に手間がかかる分を反映する |
| インテークを安く | 初回3,000円(45分+説明約30分)/継続10,000円〜 | 入口の負担を下げ、続けるかどうかを決めやすくする |
| すべて同じ | インテークも継続も60分11,000円 | 料金の説明を単純にする |
どの形を選んでも、大事なのはインテークの料金に何が含まれているかを書いておくことです。見立てを伝えるところまでなのか、紹介状の作成まで含むのか。インテークだけで終わる人がいる以上、その人にとっては、インテークの料金がこの相談室に払う金額のすべてになります。料金の次に決めておきたいのは、予約の段階で何を聞くかです。
予約の段階で聞くこと、聞かないこと
インテークの準備は、予約を受けたときから始まります。予約フォームや申し込みメールで聞いておけば当日の時間を節約できますが、聞きすぎると、まだ会ってもいない段階で重い情報を預かることになります。
予約フォームに入れる項目
予約の段階で聞くのは、連絡と当日の準備に必要な最小限にとどめます。
- 名前(呼ばれたい名前でもよいと添える)、メールアドレス、電話番号
- 希望日時と、対面かオンラインか
- 相談したいことの大まかな分類(仕事、家族、人間関係など、選択式)
- 担当者の性別などに希望があるか(複数のカウンセラーがいる場合)
- この相談室を何で知ったか(任意)
相談の分類は自由記述より選択式にします。自由記述の欄を置くと、書く人は書けるだけ書いてくるため、予約の時点で病名や家族の事情まで受け取ることになりやすいからです。自由記述を置くなら、「くわしいことは当日うかがいます。ここには書かなくてかまいません」と添えます。
病歴や服薬は、面接の中で同意を得て
通院の有無、受診歴、服薬は、個人情報保護法の要配慮個人情報にあたり、原則として本人の同意を得なければ取得できません(第20条第2項)。[3]予約フォームで聞くこと自体が違法になるわけではありませんが、預かった時点で、漏えいしたときの責任が重くなります。予約フォームの項目と法律の関係は、カウンセラーの開業で確かめる3つの線引きの記事で、ガイドラインまで含めて整理しています。
インテークの中で聞く場合は、なぜ聞くのか(医療との連携が必要かを判断するため、など)を伝えてから聞きます。本人が答えたくなければ、答えなくてよいことも伝えます。
事前に送っておく案内
予約が確定したら、当日までに次のことを案内しておくと、インテークの最初の10分が「説明を読み上げる時間」ではなく「確認する時間」になります。
- 場所と行き方(自宅兼用の相談室なら、住所は予約確定後に伝える)
- 当日の流れと所要時間、料金と支払い方法
- キャンセルの扱い(何日前までなら無料か)
- 記入してきてほしい用紙があれば、その用紙(来室の15〜20分前に来てもらい記入する相談室もあります[2])
案内を事前に読んでもらっても、当日に口頭で確かめる手順は省きません。では、当日の60分を順に見ていきます。
当日の60分の流れ
60分のインテークを、説明・聴取・決定の3つに分けた時間割の一例です。相談室の方針や来談した人の状態によって配分は変わりますが、最初と最後の時間を先に確保しておくことが、時間切れを防ぐいちばん確かな方法です。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 0〜10分 | あいさつ、自己紹介、この面接の目的と時間、料金、秘密と例外、記録の扱い |
| 10〜45分 | 主訴と、それがいつからどう続いているか。生活、家族、これまでの相談歴 |
| 45〜55分 | 聴いたことのまとめと、当面の見立て、進め方の提案 |
| 55〜60分 | 続けるかどうか、頻度、次回の日時、支払い |
最初の10分
名前を名乗り、資格と、この相談室で何ができるかを短く伝えます。冒頭の「何をしてもらえるんですか」に答える部分です。続けて、今日の面接が何分で、何をする時間か(今日は主にお話をうかがい、最後にこれからの進め方を一緒に考える)を伝えます。
そのうえで、料金、秘密を守ることとその例外、記録の扱いを説明し、同意を確かめます。これは技法の問題ではなく、倫理綱領が求めていることです。説明の中身は次の章で詳しく見ます。
主訴と経過を聴く35分
主訴は、本人の言葉のままで受け取ります。「眠れない」「職場に行けない」のように短く出てくることが多く、そこから、いつから、どんな場面で、どれくらい続いているかを聴いていきます。生活の様子、家族や身近な人との関係、これまでに相談した場所や受診の有無も、この時間に聴きます。
聴き取りの項目をすべて埋めることは、インテークの目的ではありません。項目に沿って質問を重ねると、来談した人にとっては取り調べのように感じられます。見立てと進め方を決めるのに必要なことが聴けていれば十分で、残りは継続面接の中で聴けます。話の途中で泣き出したり、黙り込んだりしたときに急がないためにも、聴く時間は少し余裕を持たせて組みます。
最後の15分で決めること
最後の15分で、聴いたことを短くまとめて返し、当面の見立てと進め方を伝えます。ここで本人が「そういうことだったのか」と思えるかどうかが、続けるかどうかの判断に直結します。
進め方は、次の3つのどれかになることがほとんどです。
- 継続する:頻度(週1回、2週に1回など)と1回の時間、料金、当面の回数の目安を決める
- 単発で終える:今日の面接で一区切りとし、必要になったらまた連絡してもらう
- 他の機関を紹介する:医療機関など、より合う相談先を伝える
どれを選ぶかは本人が決めます。インテークの場で継続を強く勧めない、と案内に明記している相談室もあります。[2]最初の10分で何を説明するかを、もう少し詳しく見ます。
最初に説明しておくこと
日本臨床心理士会の倫理綱領は、業務の契約内容として「業務の目的、技法、契約期間及び料金等」を挙げ、対象者に理解しやすい方法で十分に説明し、同意が得られるようにすることを求めています(第4条第1項)。[4]倫理綱領は会員に向けたものですが、資格の有無にかかわらず、相談を仕事にする人が説明すべき項目の一覧として使えます。
契約内容(目的・方法・期間・料金)
倫理綱領の4つの項目を、インテークで話す言葉に置き換えると、次のようになります。
| 倫理綱領の項目 | インテークで伝えること |
|---|---|
| 目的 | この相談で何を目指すか(今日の見立てをもとに、本人と言葉をそろえる) |
| 技法 | どんな進め方をするか(話を聴くことが中心か、課題を出すか、など) |
| 契約期間 | 頻度と、当面の回数の目安、見直す時期 |
| 料金 | 1回の料金、支払いの時期と方法、キャンセル料 |
倫理綱領はあわせて、契約内容の見直しの申し出をいつでも受け付けることを伝えておくよう求めています(第4条第3項)。[4]「頻度や料金のこと、合わないと感じたら、いつでも言ってください」という一言を、インテークの説明に入れておきます。
秘密を守れない場合
公認心理師は、正当な理由なく業務で知った人の秘密を漏らしてはならず、資格を失ったあとも同じです(公認心理師法 第41条)。違反には罰則があります(同法 第46条)。[5]臨床心理士の倫理綱領も、守秘義務を第一とすることを定めています。[4]
ただし、倫理綱領は守秘の例外として、内容が自分や他人に危害を加えるおそれがある場合と、法律による定めがある場合を挙げています。自他に危害を与えるおそれがあると判断される場合は、守秘より緊急の対応が優先されます(第2条第1項、第4条第4項)。そして、開示せざるを得ない場合については、その条件を事前に本人と話し合うよう努めることを求めています(第2条第2項)。[4]
インテークの最初に「ここで話したことは外に出しません。ただし、命に関わる危険があるときなど、例外があります」と伝えておけば、例外が起きたときに、本人は裏切られたとは受け取りにくくなります。後から例外を持ち出すと、それまでの関係が崩れます。守秘義務がどこから来るか、集客や事例検討でどこが漏れやすいかは、カウンセラーの守秘義務の記事で整理しています。
記録と録音
面接の記録をとること、その記録を誰が見られるか、どれくらいの期間保管するかも、最初に伝えておきます。倫理綱領は、面接を録音や録画で記録する場合は、対象者の了解を得たうえで行うこととしています(第2条第3項)。また、相談内容が不用意に漏れないよう、記録の管理と保管に最大限の注意を払うことを求めています。[4]
ひとりで運営している相談室では、記録の置き場所がパソコンやクラウドのフォルダになることがほとんどです。紙なら鍵のかかる場所、データならパスワードと共有設定、と保管の方法を決めておき、聞かれたら答えられるようにしておきます。ここまでが、継続を前提にした説明です。次は、引き受けない、あるいは他の人と連携が要る場合です。
主治医がいるとき、引き受けないとき
インテークで通院していることがわかったとき、相談の内容が相談室で引き受けられる範囲を超えているとき、本人以外の人が相談に来たとき。この3つは、どれも「誰と、どこまで一緒に進めるか」を決める場面です。
通院中の人
公認心理師は、支援を受ける人に主治の医師がいるときは、その指示を受けなければなりません(公認心理師法 第42条第2項)。[5]インテークで通院がわかったら、主治医にカウンセリングを受けていることを伝えてよいかを本人に確かめ、同意を得てから連絡をとります。医療との線引きと、この条文の扱いは、開業の記事でくわしく扱っています。
公認心理師でないカウンセラーにこの条文は直接かかりませんが、主治医がいる人の相談を受けることに変わりはありません。通院していることと、医師にどこまで話しているかを本人に確かめ、医師の方針とぶつかる進め方をしないことは、資格の有無にかかわらず必要です。
他の機関を紹介する
引き受けないと判断したときは、その理由を、本人が自分を責めない言葉で伝えます。「あなたの相談は重すぎる」ではなく、「今のお話からは、まず医療機関で相談したほうが、早く楽になれると思います」のように、紹介先のほうが合う理由を中心に話します。
- 紹介先の候補を、あらかじめ地域ごとにいくつか調べておく(精神科・心療内科、自治体の相談窓口など)
- 紹介先に何を伝えるかは本人と決め、本人の同意なく情報を渡さない
- インテークの料金をどうするか(通常どおりか、減額するか)を、事前に決めておく
- 「また必要になったら、いつでも連絡してください」と、戻れる道を残しておく
紹介は、相談室にとっては売上にならない結論です。それでも、紹介すべき人を引き受けてしまうことのほうが、本人にとっても相談室にとっても損失は大きくなります。インテークの料金を「見立てまでの対価」として説明しておくと、紹介で終わっても料金の話がこじれにくくなります。
家族や子どもの相談
子どもの相談で親が来た場合や、本人の代わりに家族が来た場合は、誰が相談の当事者なのかを最初に確かめます。倫理綱領は、判断能力などの理由で本人が十分に自己決定できない場合は、保護者や後見人などに十分に説明して同意を得ること、その場合でも本人にできるだけ説明することを求めています(第4条第2項)。[4]
家族だけが来た場合は、その面接は「家族の相談」として扱い、本人のことを本人のいないところで決めすぎないようにします。家族向けの相談を別の料金と時間で設けている相談室もあります。[2]継続することになった人とは、その場で次の予約を決めます。
次回の予約と、インテークのあとの連絡
継続が決まったら、次回の日時はその場で決めて帰ってもらうのが基本です。「あとで連絡します」と別れると、インテークで話しすぎたと感じた人や、迷いが残っている人ほど、そのまま連絡が途切れます。
その場で次回を決める
次回をその場で決めるには、面接の最後に自分の予定を確かめられる状態にしておく必要があります。手帳でもカレンダーアプリでもかまいませんが、継続面接の枠(週何曜日の何時など)をあらかじめ決めておくと、候補を2つか3つ示すだけで済みます。
その場で決めない人には、予約ページのURLを渡し、都合のよいときに自分で予約してもらう方法があります。インテークで話したことを家に帰って考え直したい人にとっては、その場で決めるよりも、このほうが気が楽なこともあります。
続けない人への連絡
単発で終えた人や、継続を決めなかった人に、相談室から何度も連絡するのは避けます。インテークで「必要になったら、ここから予約できます」と伝え、連絡先と予約ページを渡しておけば十分です。紹介で終えた人には、紹介先に行けたかを確かめる連絡を一度だけ入れるかどうかを、インテークの場で本人に聞いておきます。
インテークのあとに相談室から送るメールには、相談の内容を書かないようにします。家族と共有しているメールアドレスや、職場のアドレスに届くこともあるからです。件名と本文は「ご予約の確認」程度にとどめます。ここからは、インテークと継続面接の予約を受ける仕組みの話です。
インテーク面接を予約で受ける
インテークを予約ページで受ける場合、予約の時点で料金と時間、場所が伝わり、聞きすぎない予約フォームが付いていることが前提になります。どんな仕組みが必要かを整理し、ツールの一例を紹介します。
予約の仕組みに必要なこと
- インテークと継続面接を、別のメニュー(時間と料金が違う)として受けられる
- 予約フォームの項目を選べて、選択式の質問を置ける
- 自宅兼用の相談室なら、住所を予約確定後にだけ伝えられる
- 前日にリマインドのメールが届き、本人が日時の変更やキャンセルをできる
- 料金を予約のときに受け取るか、面接のあとに請求するかを選べる
- 予約の通知やカレンダーに、相談の内容が載らない
SailLab(セイルラボ)
以下では、こうした予約を受けられるツールの一例として、SailLab を取り上げます。

SailLab は、予約ページ・カレンダー連携・予約フォーム・リマインドメール・決済を1つにまとめた国産の予約システムです。
- 「インテーク面接(60分)」と「継続面接(50分)」のように、メニューごとに予約ページを作り、時間と受け付ける時間帯を決めておけます。Googleカレンダーや Microsoft のカレンダーと連携し、予定のある時間は予約を受けません
- 予約フォームの項目は自分で作れます。選択式の質問や、項目ごとの補足(「くわしいことは当日うかがいます」など)を置けます。回答は予約と一緒に保存され、カレンダーの予定に写されるのは「追加のメモ」欄だけです
- 対面の場合は、住所を予約確定後にだけ表示し、確認メールで伝える設定があります。オンラインなら Zoom、Google Meet、Microsoft Teams の会議URLが予約ごとに発行されます
- リマインドのメールを時間を決めて自動で送れ、日時の変更とキャンセルのリンクがメールに入ります。料金は予約のときにカードで受け取るほか、面接のあとに請求する形(カードまたは銀行振込)も選べます
カウンセリングやコーチングでの使い方はコーチ・カウンセラー向けのページで紹介しています。カード決済には Stripe の決済手数料3.6%がかかり、SailLab の手数料はプランによって0%または3%です。料金は料金ページで確認できます。
できないこと
できないことも書いておきます。面接の記録やカルテを残す機能はありません。記録は、これまでどおり自分で決めた方法で保管します。また、毎週同じ曜日の同じ時間を一度にまとめて予約する定期予約はできないため、継続面接は1回ずつ予約を入れる形になります。
通知はメールだけで、LINEやSMSには対応していません。最後に、インテークの準備を1枚にまとめる方法です。
相談室の「インテークの説明書」を1枚つくる
インテークで説明することは、毎回ほとんど変わりません。そこで、次の項目を1枚の紙(またはPDF)にまとめておくと、予約確定後に送る案内にも、当日の説明の台本にも使えます。
- この相談室でできること、できないこと(医療機関ではないことを含む)
- インテークの時間と料金、その料金に含まれること
- 継続面接の時間と料金、頻度の目安、支払いの時期と方法
- キャンセルの扱い
- 話したことを外に出さないことと、その例外
- 記録の扱い(何を、どこに、いつまで保管するか)と、録音しないこと(する場合は了解をとること)
- 頻度や料金は、いつでも見直しを相談できること
この7項目が書けると、冒頭の「ここでは、何をしてもらえるんですか」にも、1分で答えられるようになります。まず、いま相談室のホームページに書いてあることと照らし合わせて、7項目のうち書けていないものを確かめてみてください。インテークの予約ページを試しに作ってみる場合は、無料アカウントから作成できます。クレジットカード登録は不要です。
参考資料
- ふらここ心理相談室「連載:心理職によるインテーク面接①インテーク面接とは何か」note、2026年6月4日
- インテーク(初回)の料金を公開している民間の相談室13か所の料金・案内ページ(2026年10月10日確認):1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13。継続しないことの明記はこちらの案内も参照
- e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」第20条(2026年10月10日確認)
- 一般社団法人日本臨床心理士会「一般社団法人日本臨床心理士会倫理綱領」第2条・第4条(2026年10月10日確認)
- e-Gov法令検索「公認心理師法」第41条・第42条・第46条(2026年10月10日確認)
中村 遼 / SailLab 編集部
SailLab 編集部で、営業・採用の日程調整、面接や説明会の受付、士業やコンサルタントの相談の受け方についての記事を担当しています。