「そもそも手数料が10%に今年4月からなっていたという。これはかなり良心的とも感じますが」――タイムチケットについて調べると、こうした投稿がいまも検索結果に並びます。ところが、その一律10%は、2025年4月から7月までの4か月間だけの料率でした。
タイムチケットは2025年8月1日に、販売手数料を5万円以下の部分25%、5万円超10万円以下の部分20%、10万円超の部分15%(いずれも+税)へ戻しています。料率が「部分」ごとにかかる仕組みのため、実際に差し引かれる割合はチケットの価格によって変わります。
この記事では、タイムチケット公式ブログの告知と利用規約だけを使って、チケット価格ごとの手取り、評判が「売れない」「高い」「危ない」に割れる理由、そして出品する前に読んでおきたい規約の3か所を確認します。最後に、自分で集めたお客様を自分の予約ページで受ける場合との分岐点も計算します。
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この記事の結論
タイムチケットの販売手数料は、2025年8月1日から5万円以下の部分が25%、5万円超10万円以下が20%、10万円超が15%(いずれも+税)です。一律10%だったのは同年4〜7月だけで、5,000円のチケットの手取りは4,450円ではなく3,625円。規約には、取引した相手と契約終了後2年間はサービス外で取引しない決まりもあります。
目次
いまの料率と、チケット価格ごとの手取り

現在の販売手数料は、チケット代金を3つの帯に分け、帯ごとに別の料率をかける方式です。料率には消費税がかかるため、5万円以下の部分で実際に差し引かれるのは代金の27.5%になります。
| 代金の帯 | 料率(税別) | 消費税込みの実質 |
|---|---|---|
| 5万円以下の部分 | 25% | 27.5% |
| 5万円超〜10万円以下の部分 | 20% | 22% |
| 10万円超の部分 | 15% | 16.5% |
(出典: TimeTicket Hacks「【重要】手数料率変更のお知らせ(2025年8月1日(金) AM 0:00より適用)」、2025年7月24日公表、対象はタイムチケットで販売するホスト)
「部分」ごとにかかるので、6万円のチケットでも、6万円全体に20%がかかるわけではありません。最初の5万円に25%、残りの1万円に20%です。チケット1件の価格別に計算すると、次のようになります。
| チケット代金 | 手数料(税込) | ホストの手取り | 実質の割合 |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 275円 | 725円 | 27.5% |
| 5,000円 | 1,375円 | 3,625円 | 27.5% |
| 10,000円 | 2,750円 | 7,250円 | 27.5% |
| 30,000円 | 8,250円 | 21,750円 | 27.5% |
| 60,000円 | 15,950円 | 44,050円 | 26.6% |
| 120,000円 | 28,050円 | 91,950円 | 23.4% |
5万円までのチケットは、すべて27.5%です。1回30分や60分で数千円〜数万円のチケットを売る多くのホストにとって、段階制の恩恵は実質的にありません。割合が下がるのは、1件の代金が5万円を超える継続コンサルや、まとまった作業を請け負う場合です。
自分の価格で計算する
5万円以下のチケットなら、手取りはチケット代金×0.725で求められます。5万円を超える場合は、次の2行で計算できます。
- 手数料(税別)=5万円×25%+(代金−5万円)×20%(代金が10万円までの場合)
- 手取り=代金−手数料(税別)×1.1
この記事では、利用規約第7条2項の「チケットの代金に当社所定の料率を乗じた金額」という定めに従い、料率はチケット1件の代金にかかる前提で計算しています。振込手数料は、この手取りからさらに差し引かれます(後述)。
2025年に2回変わった販売手数料

検索結果で料率がばらばらなのは、書き手の間違いというより、手数料そのものが短い期間に2回変わったからです。公式ブログの告知を時系列に並べると、次のとおりです。
| 期間 | 販売手数料率 | 根拠となる告知 |
|---|---|---|
| 2025年3月まで | 5万円以下25%・5万円超10万円以下20%・10万円超15%(税別) | 2025年4月1日の告知に「変更前」として記載 |
| 2025年4月1日〜7月31日 | 一律10%(+税) | 「【重要】手数料率一律10%への変更のお知らせ」 |
| 2025年8月1日〜現在 | 5万円以下25%・5万円超10万円以下20%・10万円超15%(+税) | 「【重要】手数料率変更のお知らせ」(2025年7月24日公表) |
2026年9月13日に公式ブログのアーカイブを確認した時点で、2025年8月以降に新しい手数料率の告知はありません。4月の引き下げは歓迎され、多くの記事や投稿で紹介されました。その後の引き上げのほうは、あまり書き直されていないのが実情です。
10%のまま計画すると、1件で825円ずれる
一律10%の時期に書かれた情報は、いまも検索結果に残っています。2026年の日付を掲げた評判記事の中にも、「一律で10%に改定された」と説明しているものがあります。その数字で値付けや売上の見込みを立てた場合のずれは、次のとおりです。
| チケット代金 | 10%(+税)で見込んだ手取り | 実際の手取り | 1件あたりの差 |
|---|---|---|---|
| 3,000円 | 2,670円 | 2,175円 | 495円 |
| 5,000円 | 4,450円 | 3,625円 | 825円 |
| 10,000円 | 8,900円 | 7,250円 | 1,650円 |
5,000円のチケットを月に10件売るホストなら、見込みより月8,250円少なくなります。料率は告知ひとつで変わるため、出品や値付けを見直すときは、第三者の記事ではなく、タイムチケットの告知と自分の取引画面で確かめるのが確実です。
「売れない」「高い」「危ない」の中身

「タイムチケット 評判」で出てくる声は、ほぼこの3つに分かれます。どれも根拠のある不安ですが、中身はそれぞれ別の問題です。
| 評判 | 実際に起きていること | 考え方 |
|---|---|---|
| 売れない | 約6万種類のチケットの中から選ばれる必要があり、実績やレビューのない出品は一覧で埋もれやすい | 最初の数件はレビューを集める期間と割り切るか、自分の集客経路を併せて持つ |
| 高い | 5万円以下の部分は税込27.5%。10%の時期を知っている人ほど高く感じる | 集客の対価として見合うかを、新規のお客様とリピートに分けて判断する |
| 危ない | 代金は運営会社がホストに代わって受け取る仕組みだが、利用者間のトラブルやなりすましの話題が出る | 本人確認、サービス内でのやり取り、規約の禁止事項を確認する |
「約6万種類」は、公式ブログが毎月出している売れ筋ランキングの記載です(出典: TimeTicket Hacks「2026年1月ランキング トップ50位を発表」、2026年2月2日)。同じ記事の上位50件を見ると、大半はマッチングアプリ用の写真撮影や恋愛相談で、ビジネス相談やレッスンはわずかです。コーチングやレッスンを売る人にとっては、一覧の上位に並ぶことを前提に計画しないほうが現実的です。
代金の受け渡しについて、規約はゲストが運営会社にチケット代金を支払い、運営会社がホストに代わってそれを受け取ると定めています(第6条7項)。お金の未払いが起きにくい一方で、ホストとゲストの間の紛争は当事者間で解決するものとされています(第6条6項)。
27.5%で買っているもの
手数料が払っているものも、はっきりしています。自分では届かない人に見つけてもらえること、代金の受け取りを運営会社が仲介すること、レビューが積み上がって次の購入につながること。とくに自分でお客様を集める手段がまだない段階では、27.5%は広告費として説明がつきます。
反対に、お客様が自分のSNSや紹介、ウェブサイトから来ているのに、その取引でも27.5%を払っているなら、それは集客の対価ではありません。この違いが、次の規約と、最後の分岐点の話につながります。
出品する前に読む規約の3か所

評判記事ではほとんど触れられていませんが、ホストへの影響が大きいのは利用規約です。2025年9月1日改定の規約から、とくに確認しておきたいのは次の3か所です。
| 条項 | 規約の内容 | ホストへの影響 |
|---|---|---|
| 第10条1項(20)・3項〜5項 | サービス上で取引した会員、または取引に至らなくても連絡を取った会員と、サービスを介さずに取引する行為(いわゆる中抜き)を禁止。利用契約の終了から2年間が経過するまで適用。事前に申請して補償金200万円を支払えば、その相手に限り禁止されない。手続きをせずに取引した場合の違約金は、ゲストとして取引した場合300万円 | タイムチケットで出会ったお客様を、あとから自分の窓口へ移す前提の計画は立てられない |
| 第7条6項 | 支払金は、発生時から3年以内に限り請求できる | 長く出金しないままにすると、請求できなくなる |
| 第7条7項 | 退会や会員登録の取消しで会員の地位を失うと、未払いの支払金の残高全額を放棄したものとみなす | 退会や休止の前に、出金を済ませておく |
(出典: 「タイムチケット」利用規約、2025年9月1日改定、2026年9月13日確認)
第10条1項(20)は、禁止する行為として「ゲストとして、サービス又はこれらに類似するものを取引する行為」と「雇用者として、当該他の会員を雇用する行為」を挙げています。ホストが元のお客様に直接サービスを提供する場合にどう扱われるかは、条文だけでは判断が分かれる可能性があります。この記事は法的な助言ではありません。自分のケースが該当するか迷う場合は、規約の本文を読んだうえで、運営会社の問い合わせ先(規約第22条)や専門家に確認してください。
いずれにしても、実務上の結論ははっきりしています。タイムチケットで出会ったお客様は、タイムチケットで受ける。自分の窓口を持つとしても、それは最初から自分で集めたお客様のためのものです。
振込手数料と出金の条件
規約第7条4項は、支払金の総額が運営会社の定める金額に達したときに振込申請ができること、振込手数料はホストの負担であることを定めています。具体的な金額は規約に書かれていないため、出金する前にヘルプページと申請画面で確認してください。1件の単価が低く件数が少ないうちは、振込手数料の割合が相対的に大きくなります。
自分で集めたお客様を、自分の予約ページで受ける場合

ここまでを踏まえると、比べるべきは「タイムチケットをやめるかどうか」ではありません。自分で集めたお客様の予約まで、27.5%を払う形で受けるかどうかです。
自分の予約ページでお客様を受けるなら、最低限そろえたいのは次の4つです。
- 空いている時間を公開し、お客様が自分で日時を選べる
- 予約の時点で代金を受け取れる(直前のキャンセル対策にもなる)
- オンラインの場合、Web会議のURLが予約ごとに発行される
- 確認とリマインドのメールが自動で届く
一方で、自分の予約ページで集客は起きません。見つけてもらう手段がないうちに予約ページだけを用意しても、予約は入らない点に注意が必要です。
以下では、この4つを満たすツールの一例として、SailLab を取り上げます。
SailLab(セイルラボ)

SailLab は、予約ページ・カレンダー連携・事前決済・Web会議URLの自動発行を1つにまとめた国産の予約システムです。
- GoogleカレンダーやOutlookと連携し、予定の入っている時間は予約できない状態に保つ
- 予約の時点でStripeによる決済を受け付ける(Standardプラン以上)
- Zoom・Google Meet・Microsoft TeamsのURLを予約ごとに自動で発行する
- 確認メールとリマインドメールを自動で送る
- 前払いのポイントや月額プランをお客様に販売できる(Standardプラン以上)
タイムチケットと併用する場合の役割分担は、次のように分けると整理しやすくなります。
- タイムチケット:新しいお客様に見つけてもらう場として、出品を続ける
- 自分の予約ページ:SNSや紹介など、自分で集めたお客様の予約を受ける
| プラン | 月額(税抜) | 予約ページでの決済 | SailLabの決済手数料 |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | — | — |
| Light | 1,000円 | — | — |
| Standard | 1,500円 | ✓ | 3% |
| Professional | 2,800円 | ✓ | 0% |
決済には、どのプランでもStripeの決済手数料(3.6%)がかかります。StandardプランはSailLabの決済手数料3%とStripeの3.6%、ProfessionalプランはSailLabの決済手数料が0%でStripeの3.6%のみです(2026年9月時点。詳細は料金ページ)。自分で集めたお客様が一定数いる個人講師やコンサルタント、コーチに向いたツールです。
月に何件から、自分の予約ページのほうが手元に残るか
8,000円のチケット(60分の相談を想定)を、タイムチケットで受けた場合と、自分の予約ページで受けた場合の月の手取りを比べます。自分の予約ページ側は、月額(税抜)と決済手数料を差し引いた金額です。
| 月の件数 | タイムチケット | SailLab Standard | SailLab Professional |
|---|---|---|---|
| 1件 | 5,800円 | 5,972円 | 4,912円 |
| 2件 | 11,600円 | 13,444円 | 12,624円 |
| 4件 | 23,200円 | 28,388円 | 28,048円 |
| 8件 | 46,400円 | 58,276円 | 58,896円 |
8,000円なら、自分で集めたお客様が月に1件あれば、Standardプランのほうが手元に残ります。月6件以上になると、ProfessionalプランがStandardプランを上回ります。5,000円のチケットで同じ計算をすると、分岐点は月2件です。
ただし、この表は手数料だけの比較です。タイムチケットに残る「新しいお客様に見つけてもらう機会」は、自分の予約ページにはありません。
出品を続けるか決めるための早見表

この記事の内容を、状況別にまとめます。
| いまの状況 | 判断 |
|---|---|
| 新しいお客様がタイムチケット経由で来ている | 出品を続ける。27.5%は集客の対価として説明がつく |
| タイムチケットで出会ったお客様から、次の予約を相談された | タイムチケットで受ける(規約第10条) |
| SNSや紹介など、自分で集めたお客様が月1〜2件以上いる | その分は自分の予約ページで受ける |
| 1件5万円を超える継続契約が中心 | 段階制で割合が下がる。価格別の表で計算し直す |
| 退会や休止を考えている | 先に支払金を出金する(規約第7条7項) |
手を動かす前に、次の項目を確認しておきます。
- 自分のチケット価格で、税込27.5%(5万円を超える分は帯ごと)を引いた手取りを計算した
- 一律10%の情報を前提にした値付けや売上の見込みが残っていないか見直した
- 利用規約の第7条と第10条を、自分で読んだ
- 直近1か月の予約を、タイムチケット経由と、自分で集めたお客様に分けて数えた
- 支払金の請求期限(発生から3年)と、出金に必要な条件を確認した
副業で売上がある場合の確定申告
会社員が副業としてタイムチケットで収入を得ている場合、給与を1か所から受けていて、給与所得と退職所得以外の所得金額の合計が20万円を超えると、確定申告が必要になります(出典: 国税庁 タックスアンサー No.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」、令和8年4月1日現在法令等、対象は給与所得者)。ここでいう所得は、売上から必要経費を差し引いた金額です。個別の判断は、税務署や税理士に確認してください。
この記事の数字について
どこから取った数字かを書いておきます。
- 料率は、タイムチケット公式ブログ「TimeTicket Hacks」の2025年4月1日と2025年7月24日の告知を、2026年9月13日にアーカイブで確認したものです
- 規約は「タイムチケット」利用規約(2025年9月1日改定)を、同じ日に確認しています
- 手数料は料率×1.1(消費税)で計算しています
- 自分の予約ページ側は、SailLab Standard(月額1,500円・税抜)+決済手数料3%+Stripe 3.6%、Professional(月額2,800円・税抜)+Stripe 3.6%で計算しています
- 料率と規約は改定されます。判断する前に、最新の告知と規約、ご自身の取引画面を確認してください
ほかのプラットフォームの手数料は、ココナラの手数料の記事、ストアカの手数料の記事、MOSHの記事で扱っています。コーチやコンサルタントが予約ページを作るときの考え方は、コーチ・コンサルタント向けのページにまとめています。
自分で集めたお客様のための予約ページを1つ作ってみる場合は、無料アカウントから作成できます(クレジットカード登録は不要です)。
岡田 沙織 / SailLab 編集部
SailLab 編集部で、ひとりで事業を営む方や小さなチームに向けて、予約と日程調整のしくみづくりについて書いています。