83%。面接の前日や当日に辞退された企業のうち、応募者から連絡がなかったと答えた企業の割合です。エン・ジャパンが2024年に293社を対象に行った調査で、2018年の同じ調査から10ポイント増えました。
無断欠席の対策というと前日のリマインドが真っ先に挙がりますが、同じ調査を読むと、辞退の多くは面接日よりずっと前に決まっています。この記事では、調査データから辞退が起きるタイミングと理由を確認し、対策を面接の前・前日・当日に分けて整理します。日程が決まるまでのやり取りの数を減らす方法もあわせて見ていきます。
この記事の結論
エン・ジャパンの調査(2024年、293社)では、選考辞退は「書類通過後、面接の前」が60%で最も多く、面接前日・当日の辞退があった企業の83%は連絡を受けていません。辞退理由の78%は他社の選考通過や内定です。無断欠席を減らすには、前日のリマインドより先に、書類通過から面接日までの日数を縮め、候補者が自分で日時を選べるようにするのが効きます。
目次
面接や説明会の日程調整の進め方は、営業・採用チーム向けリソース集にまとめています。
無断欠席の多くは、面接の前に決まっている
エン・ジャパンが人事向けサイト『人事のミカタ』の利用企業に行った調査では、直近1年に中途採用をした企業の85%で選考辞退が起きていました。辞退が起きたタイミングを尋ねると、もっとも多いのは面接当日ではなく、書類選考を通過したあと、面接の前です。
| 調査の項目 | 結果 |
|---|---|
| 選考辞退が起きた企業 | 85% |
| 書類通過後、面接前の辞退 | 60% |
| 面接前日・当日の辞退 | 52% |
| そのうち連絡がなかった | 83% |
| 辞退理由が「他社の選考通過・内定」 | 78% |
対象は直近1年以内に中途採用を行った293社、調査期間は2024年6月11日〜7月9日です(出典: エン・ジャパン「中途採用の選考辞退」実態調査、2024年8月6日公表)。2行目以降は選考辞退が起きた企業が分母で、「連絡がなかった」は面接前日・当日の辞退があった企業の中での割合です。タイミングと理由は複数回答です。
背景には、応募者が複数の会社を同時に受けている事情があります。厚生労働省によると、2026年8月の有効求人倍率は1.18倍、新規求人倍率は2.06倍でした(出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」、ハローワークの数値)。応募者にとって、面接の予定は1社だけのものではありません。
連絡なしで来なくなる3つの理由
連絡のない欠席は、だらしなさだけで起きるわけではありません。調査や採用支援サイトの解説を重ねると、理由は大きく3つに分かれます。
- 他社が先に決まった。辞退理由の78%がこれです。面接日を待つ間にほかの選考が進めば、その日を迎える前に気持ちが決まります
- 日時を覚え違えていた。Indeedの採用担当者向けの解説も、無断欠席の理由のひとつに面接の日時の勘違いを挙げています
- 断る連絡がしにくい。辞退の連絡先や方法がわからない、電話でしか断れない、という状態では、何もしないほうが楽になります
3つめには、調査の中に手がかりがあります。面接日時の確定メールに「辞退する場合は必ず連絡を」と注意書きを入れた企業では、理由のはっきりした辞退の連絡が届くようになったという回答がありました。連絡のない欠席の一部は、連絡しやすくするだけで連絡のある辞退に変わります。
対策は、面接の前・前日・当日で分ける
理由ごとに、効く時点が違います。他社に先を越される問題は面接の前にしか手が打てず、日時の勘違いは前日に防げます。調査で選考辞退の対策をしている企業が挙げた上位3つも、すべて面接の前のものでした。面接を終えて内定を出したあとの辞退は、内定辞退の防止策の記事で整理しています。
| 時点 | やること | 防げること |
|---|---|---|
| 書類通過時 | 結果をすぐ伝え、同じ連絡で面接日を選んでもらう | 他社に先を越される |
| 日程確定時 | 確定メールに日時・場所かURL・辞退と変更の方法を書く | 断れずに消える |
| 前日 | 日時・URL・変更の方法を載せたリマインドを送る | 日時の勘違い |
| 当日 | 開始10分で来なければ連絡し、別日の候補を送る | 連絡のないまま終わる |
調査で対策をしている企業の上位は、「書類選考後、通過者への連絡を早くする」85%、「面接日程を複数送り、選択できるようにする」76%、「今後の選考の流れやお礼をメールで送る」60%でした。一方で、対策をしている企業は全体で52%、従業員1〜49名の企業では45%にとどまります。採用担当者が少ない会社ほど、対策が手つかずになりやすいということです。
日程が決まるまでのやり取りを数える
書類通過から面接日までの日数を縮めるとき、効いてくるのは日程を決めるやり取りの回数です。メールで候補日を出す場合、少なくとも次の3通が必要です。
- 会社から候補日を送る
- 応募者が希望の日時を返信する
- 会社が確定の連絡を送る
候補日がすべて合わなければ、もう1往復増えます。複数の面接官の予定を合わせるなら、社内の確認がその前に入ります。どの1通も、相手が読んで返すまでの時間を伴います。
予約ページのリンクを送る方法なら、会社から送るのは1通です。応募者は空いている日時からその場で選び、確定の連絡は自動で届きます。やり取りが3通から1通になるぶん、応募者が他社の面接を先に入れる余地も小さくなります。
候補者に日時を選んでもらう仕組み
候補者に日時を選んでもらう仕組みを選ぶときは、次の点を確かめます。
- 面接官のカレンダーの空きだけを出し、ほかの予定と重ならないか
- 複数の面接官が全員そろう時間だけを出せるか
- 確定メールとリマインドに、日時、URL、変更とキャンセルの方法が自動で入るか
- 応募者ごとに、一度しか使えないリンクを渡せるか
以下では、この点を満たすツールの一例として、SailLab を取り上げます。
SailLab(セイルラボ)

SailLab は、予約ページ・カレンダー連携・リマインドメールを1つにまとめた国産の予約システムです。
- 面接官のGoogleカレンダーやOutlookの予定と照らして空きを出し、複数の面接官が全員空いている時間だけを出すこともできる
- 一度予約されると使えなくなる使い捨てのリンクを作れ、応募者ごとに渡せる
- リマインドは送る時間を自由に決められ、日時、ZoomやGoogle MeetのURL、日程変更とキャンセルのリンクが入る
- 面接官を順番に割り当てる設定や、確定メールの文面の編集もできる
できないことも書いておきます。連絡の手段はメールだけで、SMSやLINEでのリマインドはありません。応募者が連絡を見落とさないよう、メールアドレスを確実に受け取る必要があります。料金は料金ページで確認できます。採用面接での使い方は採用向けのページで紹介しています。面接の数が多く、採用担当者が少ない会社に向いたツールです。
次の募集で変える3つ
全部を一度に変える必要はありません。次の募集では、効く順に3つだけ変えてみてください。
- 書類通過の連絡と面接日の決定を、同じ1通にする。結果を伝えるメールに、日時を選べるリンクを入れます
- 確定メールに、辞退と日程変更の方法を書く。連絡しやすくするだけで、連絡のない欠席の一部は連絡のある辞退に変わります
- 前日のリマインドに、日時とURLと変更のリンクを入れる。勘違いによる欠席はここで防げます
面接で聞く質問と聞いてはいけない14事項は面接官の質問集、面接日程の連絡に使うメールの文面は面接の日程調整メールの記事、複数の面接官の予定を合わせる方法は複数人の日程調整の記事で紹介しています。
次の募集から面接の予約ページを使ってみる場合は、無料アカウントから作成できます。クレジットカード登録は不要です。
中村 遼 / SailLab 編集部
SailLab 編集部で、営業・採用の日程調整、面接や説明会の受付、士業やコンサルタントの相談の受け方についての記事を担当しています。