「新年 挨拶 メール」という検索は、毎年ほぼ同じ1週間に集まります。過去5回の年末年始では、そのシーズンの検索の57〜75%が仕事始めの週に入っていました。[1]多くの人が、送る当日の朝に書き方を調べているということです。
教室やコーチング、カウンセリング、士業の相談のように予約で仕事を受ける人にとって、新年の挨拶は取引先へのあいさつだけでは終わりません。年明けの最初の予約をいつ入れてもらうか、しばらく来ていないお客様にどう声をかけるかも、同じ1通で決まります。そして予約の案内を1行入れたとたん、そのメールは法律上の「広告宣伝メール」として扱われます。ここでは送る相手の分け方、2027年の暦、案内を入れるときに必要な表示、そのまま使える文例、年賀状をやめるときの一文、年明けの予約の受け方を、12月のうちに準備できる形でまとめます。会社の上司や同僚への挨拶だけが必要な人には、相手別の文例が多い一般向けの記事のほうが向いています。
この記事の結論
予約で仕事を受ける人の新年の挨拶メールは、12月のうちに書いておき、2027年は仕事始めの1月4日(月)から松の内の7日(木)までに送ります。挨拶だけのメールは広告宣伝メールにあたりませんが、年明けの予約の案内やリンクを入れると、正式な氏名や配信停止の連絡先などの表示が必要です。継続中のお客様には予約の案内つき、しばらく来ていない人には挨拶だけ、と分けて送るのが確実です。
目次
お客様への新年の挨拶は、会社の挨拶と何が違うか
新年の挨拶メールの書き方は、会社員向けに書かれたものがほとんどです。取引先に、上司に、同僚に、という分け方です。予約で仕事を受ける人の場合、送る相手も、相手がメールを読むときの目線も違います。何が違うのかを先に押さえておくと、文例の選び方で迷わなくなります。
送る相手が「お客様」になる
教室の先生やコーチ、カウンセラー、士業が新年の挨拶を送る相手は、多くがお客様です。毎週通っている生徒さん、月に1回セッションを受けている人、去年の春に2回だけ相談に来た人、紹介をくれた知人などです。取引先の担当者とは違い、相手は個人で、仕事のメールアドレスではなく私用のアドレスで受け取ることも多くあります。
お客様は、新年の挨拶を「次の予約をどうするか」という目線で読みます。年明けはいつから受けてもらえるのか、1月の都合のよい日は空いているのか、という点です。会社の挨拶なら「本年もよろしくお願いいたします」で用は足りますが、予約で受ける仕事では、その一言のあとに相手が知りたいことが残ります。
挨拶と予約の案内は、別の仕事
新年の挨拶には、2つの役目が混ざりやすくなります。1つは関係を確かめる挨拶、もう1つは年明けの予約を入れてもらう案内です。挨拶は相手に何も求めませんが、案内は相手に動いてもらうためのものです。
2つを1通に入れること自体は、継続中のお客様なら自然です。困るのは、半年以上来ていない人に、挨拶のつもりで予約のリンクまで並べてしまう場合です。受け取る側には売り込みに見えやすいうえ、後で見るとおり、案内を入れたメールには法律で決まった表示が必要になります。相手ごとにどちらを送るかを決めておくのが、この記事の中心になる考え方です。
書き方を調べる人は、仕事始めの週に集中する
冒頭の数字を、Googleトレンドの週ごとの値で確かめました。2021年から2026年の5回の年末年始について、「新年 挨拶 メール」のシーズン全体の検索を100としたとき、どの週に検索が集まったかを計算しています。[1]
| 年末年始 | 仕事始めの前まで | 仕事始めの週 | その後 |
|---|---|---|---|
| 2021〜22年 | 23% | 69% | 9% |
| 2022〜23年 | 12% | 75% | 14% |
| 2023〜24年 | 6% | 67% | 27% |
| 2024〜25年 | 39% | 57% | 5% |
| 2025〜26年 | 35% | 60% | 5% |
四捨五入のため、合計が100%にならない年があります。どの年も、検索の半分以上が仕事始めの週に入っていました。会社で働く人が出社した朝に書き方を調べ、その日のうちに送っている様子がうかがえます。
予約で仕事を受ける人にとって、仕事始めの週は年明けの最初の予約が入り始める週でもあります。挨拶メールをその週に書いていると、予約への返事や準備と重なります。文面は12月の落ち着いた日に書き、送るのは年明け、と分けておくのが楽です。では、2027年はいつ、誰に送ればよいでしょうか。
2027年は、いつ、誰に送るか
送る日は暦で決まり、送る内容は相手で決まります。2027年の暦を確かめてから、送る相手を3つに分け、送る時刻を予約しておくところまでを決めます。
2027年の暦
国の行政機関は12月29日から1月3日までが休日と法律で定められていて、2027年の仕事始めは1月4日(月)です。[2]寒中見舞いは松の内が明けてから立春の前日までに送るもので、2027年の立春は2月4日(木)です。[3]
| 日付 | 意味 | 挨拶メールでは |
|---|---|---|
| 1月1日(金)〜3日(日) | 三が日 | 会社の相手には送らない。個人のお客様には昼間なら差し支えない |
| 1月4日(月) | 仕事始め | 送り始める日 |
| 1月7日(木) | 松の内の終わり(関西などは15日までの地域も) | 「あけましておめでとうございます」で送る目安 |
| 1月11日(月) | 成人の日 | 月曜に受けている人は、この日の扱いも書いておく |
| 1月8日(金)〜2月3日(水) | 寒中見舞いの時期 | 挨拶が遅れた相手、喪中の相手に送る |
松の内を過ぎてから送る場合は、「あけましておめでとうございます」ではなく、「本年もよろしくお願いいたします」や寒中見舞いの形にします。
送る相手を3つに分ける
送り先の一覧を作ったら、相手を次の3つに分けます。分ける基準は、最近も予約で仕事を受けているか、これからも受ける予定があるかです。
| 相手 | 例 | 送る内容 |
|---|---|---|
| 継続中のお客様 | 毎週・毎月受けている人、次回の約束がある人 | 挨拶と、年明けの予約の案内 |
| しばらく来ていないお客様 | 半年以上前に1〜2回だけ受けた人、体験だけの人 | 挨拶だけ |
| 紹介者・提携先 | お客様を紹介してくれた人、一緒に講座を開いた人、名刺を交換した人 | 挨拶とお礼。案内は必要なときだけ |
真ん中の「しばらく来ていないお客様」にこそ案内を送りたい、と思う人は多いはずです。ただ、この人たちは次の章で見る「取引関係にある人」にあたるとは限りません。挨拶だけを送り、相手から返事があったときに予約ページを案内するほうが、受け取る側にも自然です。
予約の記録から一覧を作るときは、最後に受けた日を横に並べておくと、3つに分ける作業が早く済みます。紙の手帳やメッセージだけでやりとりしていた人も、この機会に一覧に足しておきます。
送る日と時刻を予約しておく
12月のうちに書いたメールは、送信日時を指定して予約しておけます。Gmailには、送信する日時を指定する機能があります。[4]ほかのメールソフトにも、似た機能があるものが多くあります。
個人のお客様が中心なら、1月4日(月)の午前10時ごろがひとつの目安です。三が日を休む人も多いので、仕事始めの朝に届けば、休み明けに予定を考える時間に読んでもらえます。士業の顧問先のように会社が相手なら、始業直後は挨拶メールが集中するため、昼前か午後の早い時間にずらすと埋もれにくくなります。送る相手が決まったら、文面に入れてよいことを確かめます。
予約の案内を入れると、広告宣伝メールになる
営業として行う人が、自分の仕事の広告や宣伝のために送るメールは、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」の対象になります。総務省と消費者庁はこの法律の考え方をガイドラインにまとめていて、新年の挨拶メールにもそのまま当てはまる記述があります。[5]挨拶だけなのか、予約の案内まで入れるのかで、守ることが変わります。
挨拶だけなら、広告宣伝メールにあたらない
ガイドラインは、広告や宣伝の内容を含まず、広告や宣伝のウェブサイトへの誘導もしない「単なる時候の挨拶」のメールは、この法律でいう広告宣伝メールにはあたらないとしています。[5]「あけましておめでとうございます。昨年はありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします」で終わるメールなら、この法律の表示の決まりは関係ありません。
一方で、広告や宣伝をしているウェブサイトに誘導することが送る目的に含まれるメールは、広告宣伝メールにあたるとされています。[5]年明けの予約を勧める一文や、予約ページへのリンクは、自分の仕事への誘導です。「1月の枠を開けました」「ご予約はこちら」と書いた時点で、挨拶メールは広告宣伝メールとして扱うと考えておくのが安全です。
案内を送ってよい相手
広告宣伝メールは、原則として、あらかじめ受け取ることに同意した人にしか送れません。例外として、名刺などの書面で自分のメールアドレスを知らせてくれた人、取引関係にある人、仕事用のメールアドレスを公表している事業者には、同意がなくても送れます。[5]
予約で仕事を受ける人にとって大事なのは、「取引関係」の範囲です。ガイドラインは、継続して取引している場合を取引関係の例に挙げる一方で、商品やサービスを一度買っただけでは、必ずしも継続的な関係にあるとは言えないとしています。そのあとの取引が予定されている場合には、取引関係にあるといえる場合もある、という書き方です。[5]
| 相手 | 予約の案内つきで送れるか | 考え方 |
|---|---|---|
| 継続中のお客様 | 送れる | 継続して取引している |
| 次回の予約を約束しているお客様 | 送れる | このあとの取引が予定されている |
| 体験や単発で1回だけ受けた人 | 挨拶だけにする | 一度だけでは取引関係とは言い切れない |
| メルマガやお知らせへの登録に同意した人 | 送れる | 同意がある |
| 名刺を交換した人 | 送れる | 書面でアドレスを知らせている |
同意を取るなら、予約フォームやセッションの終わりに「季節のお知らせや空き枠のご案内をメールでお送りしてもよいですか」と聞いておく方法があります。今年の挨拶は挨拶だけにして、来年に向けて同意を集めておく、という順番でも間に合います。
案内を入れるときに書く4つのこと
広告宣伝メールには、送った人がわかり、受け取りを断れるようにするための表示が必要です。ガイドラインが挙げているのは次の4つです。[5]
- 送信者の氏名または名称:正式な氏名や会社名で書きます。屋号やサービス名、ブランド名だけでは、送信者を表示したことにならないとされています
- 配信停止の連絡先:受け取りを断る連絡を受けるメールアドレスかURL
- 配信停止ができること:2の連絡先のすぐ前かすぐ後に書きます
- 住所と、問い合わせを受ける連絡先:電話番号、メールアドレス、URLのいずれか。この2つはリンク先のページに載せてもかまいません
表示は、本文のいちばん最初か最後に置くことが勧められています。[5]個人で教室や相談を開いている人は、1の「正式な氏名」に気をつけてください。「〇〇ピアノ教室」「〇〇コーチング」だけでは足りず、本名を書く必要があります。自宅で開業していて住所をメールに書きたくない場合は、ホームページの特定商取引法の表記や事業者情報のページに住所を載せ、そのURLを書く方法があります。
―――――――――――― このメールの送信者:【本名】(【教室名・屋号】) 今後このようなご案内が不要な方は、このメールに「配信不要」とご返信ください。 【配信停止を受けるメールアドレス】 住所・お問い合わせ先:【事業者情報のページのURL】 ――――――――――――
「もう送らないで」と言われたら
受け取りを断る連絡を受けたら、その人にはそれ以降、広告宣伝メールを送れません。[5]新年の挨拶は年に1回なので、翌年の12月には誰に断られたかを忘れがちです。断りの連絡があったら、その場で送り先の一覧に印をつけておきます。
断った人でも、挨拶だけのメールなら送ってかまいません。ただ、一度断った相手に毎年メールが届くのは気持ちのよいものではありません。翌年からは送らないと決めておくほうが、関係を保てます。では、実際の文面を見ていきます。
そのまま使える文例
文例は、前の章で分けた3つの相手ごとに用意します。【 】の部分を書き換えて使ってください。継続中のお客様への文面だけに予約の案内と表示が入り、ほかの2つは挨拶だけで終わります。
継続中のお客様へ(挨拶と年明けの予約)
件名:新年のご挨拶と、1月のご予約について(【教室名・屋号】) 【お名前】様 あけましておめでとうございます。 【教室名・屋号】の【名前】です。 昨年は【毎週のレッスン/月に一度のセッション】にお越しいただき、ありがとうございました。 【昨年の様子をひとこと。例:秋の発表会での演奏、とてもよかったです】 年明けは1月4日(月)から、いつもどおり受け付けています。 1月11日(月・成人の日)はお休みです。 1月のご予約は、こちらからご都合のよい日時を選んでいただけます。 【予約ページのURL】 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 ―――――――――――― このメールの送信者:【本名】(【教室名・屋号】) 今後このようなご案内が不要な方は、このメールに「配信不要」とご返信ください。 【配信停止を受けるメールアドレス】 住所・お問い合わせ先:【事業者情報のページのURL】 ――――――――――――
大事なのは、昨年の様子を一言、その人のことで書くことです。一斉に送る文面でも、この一行だけは1人ずつ書き換えます。予約の案内は具体的な日付で書き、休みの日もあわせて伝えます。「いつでもご連絡ください」より、相手が次に何をすればよいかがはっきりします。
次回の予約がすでに入っている人には、予約ページのリンクの代わりに「次回は1月【9】日(土)【10】時にお待ちしています」と書くほうが親切です。日付を書くことで、相手の手帳との食い違いにも気づいてもらえます。
しばらく来ていないお客様へ(挨拶だけ)
件名:新年のご挨拶(【教室名・屋号】【名前】) 【お名前】様 あけましておめでとうございます。 【教室名・屋号】の【名前】です。 昨年は【春の体験レッスン/ご相談】でお目にかかり、ありがとうございました。 【その後いかがお過ごしでしょうか。/お話しされていた【目標】、その後いかがですか。】 寒い日が続きますので、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 【名前】 【教室名・屋号】
予約のリンクも、料金の案内も入れません。相手が「また受けたい」と思ったときに連絡先がわかるよう、署名だけを残します。返事が来たら、そのときに予約ページを案内すれば十分です。挨拶だけのメールは、それ自体が次の予約のきっかけになります。
紹介者・提携先へ
件名:新年のご挨拶(【教室名・屋号】【名前】) 【お名前】様 あけましておめでとうございます。 昨年は【〇〇様をご紹介いただき/一緒に講座を開いていただき】、本当にありがとうございました。 おかげさまで、【その後どうなったかをひとこと】。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 【名前】
紹介してくれた人には、紹介の結果をひとこと添えると喜ばれます。紹介されたお客様のことを書くときは、名前や相談の中身には触れず、「続けて通ってくださっています」程度にとどめます。カウンセリングや士業の相談では特に、誰が来ているか自体が守るべき情報です。
件名と言葉選び
件名には「新年のご挨拶」と、自分の屋号と名前を入れます。挨拶メールは仕事始めの朝にまとめて届くため、誰からのメールかが件名でわかることが大事です。
- 「去年」より「昨年」:「去る」は年賀の挨拶では避けられることが多い言葉です
- 「新年あけましておめでとうございます」は避ける:「新年」と「あけまして」で意味が重なると気にする人がいます。「あけましておめでとうございます」か「謹んで新年のお慶びを申し上げます」にします
- 一斉送信はBCCで:宛先に全員のアドレスが並ぶと、お客様どうしに連絡先が知られてしまいます。できれば1人ずつ送ります
メールで挨拶を済ませる人が増えた一方で、年賀状でやりとりしているお客様もいます。年賀状を続けるか、やめるかも、この時期に決めておきます。
年賀状を続ける・やめる・出しそびれた
年賀状は減り続けています。日本郵便が発表した2027年用の年賀はがきの当初の発行枚数は5.6億枚で、2026年用の7.5億枚の約74%です。[6]メールに切り替えるなら、何も言わずにやめるより、一言伝えてやめるほうが、受け取っていた相手は戸惑いません。
年賀状を出すなら
2027年用の年賀はがきは、2026年11月2日(月)から2027年1月15日(金)まで販売されます。年賀状の受付は12月20日(日)からで、元日に届けるための差し出しの目安は12月27日(日)と、例年より遅くなっています。[6]
年賀状に予約の案内を書く場合、はがきは電子メールではないため、前の章の法律は関係しません。ただ、受け取った人が予約したくなったときのために、予約ページのURLを短く載せるか、QRコードを印刷しておくと便利です。手書きの一言は、メールよりも印象に残ります。
年賀状じまいの一文
「年賀状じまい」の検索は、12月中旬から1月最初の週に集まっています。[1]最後の年賀状か、年明けのメールで、次のように伝えます。
誠に勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えることにいたしました。 来年からは、メールでご挨拶をお送りします。 これからも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです。
メールでの挨拶に切り替えると書いておけば、関係を終わりにするつもりではないことが伝わります。年賀状だけでつながっていたお客様には、この機会にメールアドレスを聞いておきます。
喪中の相手と寒中見舞い
喪中はがきを受け取った相手には、新年の挨拶を送らず、松の内が明けてから寒中見舞いを送ります。2027年なら1月8日(金)から2月3日(水)までです。[3]
寒中お見舞い申し上げます。 ご服喪中と伺い、年始のご挨拶は控えておりました。 寒さが続きますので、どうぞご自愛ください。 本年もよろしくお願いいたします。
寒中見舞いには、予約の案内は入れません。挨拶を出しそびれた相手や、松の内を過ぎてから届いた年賀状への返事にも、同じ寒中見舞いの形が使えます。挨拶を送ったあとに続くのが、年明けの予約です。
年明けの予約を受ける準備
挨拶メールで年明けの予約を案内するなら、リンクを開いた人が1月の日を選べる状態にしておく必要があります。メールを書くのと同じ日に、予約ページの1月の枠も確かめます。
1月の枠を先に開けておく
予約を受け付ける期間を「何日先まで」と決めている場合、12月の早いうちに予約ページを開くと、1月の日がまだ選べないことがあります。挨拶メールを送る1月4日の時点で、少なくとも1月末までの日が選べるようにしておきます。
1月11日(月)の成人の日や、自分の都合で休む日は、先に閉じておきます。年末年始の休みの閉め方は、年末年始休業のお知らせの記事にまとめています。仕事始めの週は、挨拶への返事と予約が重なるため、最初の数日は枠を少なめにしておくと落ち着いて対応できます。
1人ずつ違う案内をしたいとき
継続中のお客様の中には、決まった曜日と時間で受けている人と、毎回日時を相談して決めている人がいます。決まった枠の人には「次回は1月9日(土)10時です」と日時を書き、毎回決める人には予約ページのリンクを送る、と分けると、どちらにとっても手間がかかりません。
しばらく来ていない人から「また受けたい」と返事が来たときは、その人だけに使ってもらう予約リンクを送る方法もあります。誰でも予約できるページを広く案内するより、相手を待っていたことが伝わります。
SailLab(セイルラボ)
以下では、年明けの予約の受け付けに使えるツールの一例として、SailLab を取り上げます。

SailLab は、予約ページ・カレンダー連携・予約フォーム・リマインドメール・決済を1つにまとめた国産の予約システムです。
- 何日先まで予約を受け付けるかを予約ページごとに決められ、休みの日を日付で閉じられます。日本の祝日を自動で休みにする設定もあります
- 予約が入ると、お客様の連絡先が顧客一覧に自動で登録され、予約の履歴も残ります。一覧はCSVやExcelで書き出せるので、挨拶の送り先の表を作るときに使えます
- 最初の1回の予約で使えなくなる、その人専用の予約リンクを作れます
- 予約の確認とリマインドのメールは自動で送られ、お客様はメールのリンクから自分で日時の変更やキャンセルができます
コーチングでの使い方はコーチ向けのページで紹介しています。カード決済には Stripe の決済手数料3.6%がかかり、SailLab の手数料はプランによって0%または3%です。料金は料金ページで確認できます。
できないこと
できないことも書いておきます。SailLab から新年の挨拶メールを一斉に送る機能はありません。挨拶はふだん使っているメールソフトから送り、予約ページのURLをその中に書きます。LINEでのお知らせや、毎週同じ曜日の予約をまとめて押さえる定期予約もないため、決まった枠で通っている人にも、予約は1回ずつ入れてもらう形になります。最後に、12月から2月までの流れを予定表にまとめます。
12月から2月の予定表
新年の挨拶は、12月のうちに送り先と文面を決め、1月4日に届くよう予約しておくと、仕事始めの週を予約の対応に使えます。2026年末から2027年始の日付で並べます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 12月上旬 | 予約の記録から送り先の一覧を作り、3つに分ける。断りの連絡があった人に印をつける |
| 12月中旬 | 文面を書く。予約の案内を入れる文面には、本名と配信停止の連絡先を入れる。年賀状を出す人は12月27日(日)までに投函 |
| 12月28日(月)まで | 予約ページで1月末までの枠を開け、1月11日などの休みを閉じる。メールの送信日時を1月4日に予約する |
| 1月4日(月) | 挨拶メールが届く。返事と予約に順に対応する |
| 1月7日(木)まで | 届いた年賀状への返事を済ませる |
| 1月8日(金)〜2月3日(水) | 出しそびれた相手と喪中の相手に寒中見舞いを送る |
まずは、予約の記録を開いて、去年受けたお客様を3つに分けるところから始めてみてください。挨拶への返事が届いたあとのやりとりは、お礼メールの記事や日程調整メールの例文の記事も参考になります。予約ページは無料アカウントから作成できます。クレジットカード登録は不要です。
参考資料
- Google トレンド「新年 挨拶 メール、年賀状じまい、寒中見舞い ビジネス」日本・過去5年・週ごとの値をもとに筆者が計算(10月から3月までを1シーズンとし、その合計に対する各週の割合。2026年10月24日閲覧)
- e-Gov法令検索「行政機関の休日に関する法律」第1条(2026年10月24日確認)
- 国立天文台 暦計算室「暦要項 令和9年(2027) 二十四節気および雑節」立春(2026年10月24日確認)
- Gmail ヘルプ「メールの送信日時を設定する」(2026年10月24日確認)
- 総務省 総合通信基盤局 消費者行政課・消費者庁 取引対策課「特定電子メールの送信等に関するガイドライン」1 適用範囲等、3 オプトイン規制の例外、4 オプトアウト、5 表示義務、平成23年8月(2026年10月24日確認)
- 日本郵便「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」主なトピックス、1 年賀はがきの種類、2026年8月31日発表(2026年10月24日確認)
中村 遼 / SailLab 編集部
SailLab 編集部で、営業・採用の日程調整、面接や説明会の受付、士業やコンサルタントの相談の受け方についての記事を担当しています。